「バスケットボール教室」に参加した子どもたちと松田鋼季講師（後列左）

【日高】令和６年度共創・ＭａａＳ実証プロジェクト日高町共創モデル実証運行事業（地域活性化健康づくり支援）健康イベント「バスケットボール教室」と「食育（健康測定会）」が11月16日、門別スポーツセンターで行われ、ミニバス少年団12人、中学校バスケット部７人、バスケットボール協会所属関係者３人、保護者が参加した。

　８月に町と地域活性化を目的とした包括連携協定を締結したサツドラホールディングス（札幌・富山浩樹社長）が共催。

　同プロジェクトでは、10月から予約制乗合バス「すこバス」の試験運行中。高齢化社会に必要な「交通」×「健康」を軸としたモビリティサービスを導入構築し、交通利用者の拡大、管理栄養士などの人材を活用した健康イベントの実施など、住民の健康・運動意識の向上、行動変容を促すことで健康づくりに繋げ地域活性化を図る。

　この日は、バスケットボール男子の米国独立プロリーグ、アリゾナフレイムスに所属するプロバスケットボール選手の松田鋼季さん（サツドラ広報担当）とサツドラ管理栄養士の宮本早織さんが講師にを務めた。

　バスケットボール教室では、松田さんがスポーツと英語を掛け合わせた方式で、プロのスキル練習などを参加者に指導。食育（健康測定会）では、宮本さんが「運動と食事（食べもの）」と題し、食事の基本、特に必要な栄養素、１日の摂取量など具体的に資料を使い説明した。

　少年団キャプテンの谷口優策君（門別小６年）は「すごく楽しかった。英語を使って表現すると、日本語より合っていて、とてもやる気がアップした。食育指導では『かむこと』がジャンプ力や体幹を鍛えことに役立つことがわかった」と話し、ヘッドコーチの谷口勇介さんは「スキルクリニックは専門的な技術指導が多いが、精神的に落ち込む子も多かったので、メンタル面も指導してほしいと要望した。気持ちをアップするには声を出すこと！と指導を実践し、子どもたちは素晴らしいパフォーマンスを見せた。これからも指導願いたい」と話した。

　松田さんは、「短時間でどんどん吸収する子どもたちに驚かされ、指導者としても刺激になった。保護者や地域の人たちを見て素晴らしい環境だとも思った。まもなくシーズンが始まるため渡米するが、また来シーズンオフにはさらに成長した子どもたちとバスケがしたい」と話した。

　健康イベントは11月２日に「美容セミナー」、11月26日に「準備運動等で活用できる介護予防運動の実習」が行われ、この後は12月11日に「健康に繋がる料理教室」が行われる。