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函館新聞

函館サーモン、今季養殖スタート いけすに幼魚投入【函館】

函館漁港でいけすに幼魚を投入する函館サーモン養殖部会員

 函館市漁協の下部組織「函館サーモン養殖部会」が取り組むトラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖試験が、今季で4シーズン目を迎えた。今季は昨季と同数の幼魚1万2000匹を函館漁港内のいけす6基で育て、来年5月下旬~7月上旬に昨季と同じ1万匹(30トン)の水揚げを予定。18、20日には幼魚の放流を行い、23日で完了する。

 市漁協は、天然魚の不漁で漁業者を取り巻く環境が厳しさを増す中、育てる漁業に活路を見出すため2021年に部会を結成しトラウトサーモンの海面養殖に着手。商標登録した「函館サーモン」の名称でスーパーや飲食店に出荷している。

 今季は、福島県で中間育成した幼魚1万2000匹を購入し、18日に5000匹、20日に2000匹、23日に5000匹と、3回に分けていけすに投入。イカパウダーを混ぜ込んだオリジナルの餌を与え、1匹平均3・5~4キロの大型化を目指す。  20日は、函館漁港にトラックで運んだ幼魚の馴致作業(淡水から海水にならす)を荷台の水槽で行った後、部会員がいけすに手際よく幼魚を放った。

 水揚げは来年5月下旬~7月上旬の週に一度で、市民や観光客の認知度も高まり、部会リーダーの松川雅樹さん(38)は「味は抜群にうまい」と自信を見せる。

 水揚げした函館サーモンは、船上で活締めし脱血処理を行って水産会社の工場に運び、内臓を取り除いた「セミドレス」に加工。氷の中で熟成を進めた状態で販売するという。

 松川さんは「上質な脂があり、色のりもいい。ご当地サーモンは全国各地に存在するが、函館サーモンは高い評価を得ている」と話す。事業として確立し、新たな函館のブランド食材を目指している。

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