ハンマーを使って玉鋼を打ち延ばす児童

　登別市青葉小学校（北尾稔校長）で、日本刀の原料として知られる玉鋼（たまはがね）の鍛錬を体験する授業が開かれた。５年生３５人がハンマーで玉鋼をたたきながら和釘（くぎ）や鎹（かすがい）を制作し、刀鍛冶の作業について理解を深めた。

　講師の室蘭・登別たたらの会石崎勝男代表が、１０月に児童たちが日本古来の製鉄法「たたら」で製造した粗鋼・鉧（けら）から不純物を取り除いた玉鋼を持参。校舎敷地内にレンガ造りの火床（ほど）、製鉄作業を行う金敷（かなしき）を設置した。

　児童たちは火床で熱せされて赤くなった玉鋼を、ハンマーで何度もたたきながら打ち延ばし、和釘と鎹を完成させていった。赤坂駿さんは「ハンマーが意外に重かったので大変だった。（玉鋼の）形が変わるのがよく分かりました」と感想を話していた。