赤心社記念館で池田町長（右）の説明を聞くバスツアーの参加者

　北海道中央バスが道内で展開している「町長がバスガイド」の浦河町編が10月30日と31日の２日間で行われ、札幌近郊から参加した20歳代～90歳代の25人が池田拓町長の案内で「町の見どころ」を巡った。

　「町長がバスガイド」は２０１５年（平成27年）から同社が企画し、これまでに道内50町村で展開され「町のトップが案内役」とあって人気のツアーだ。浦河町は今回で４回目だが、浦河町単独での実施は初めて。初日は、荻伏の赤心社記念館に到着したツアー一行を出迎えた池田町長が同館に所蔵されている貴重な資料や町の歴史などを紹介。町長もバスに乗り込み平田染物工場や町役場、浦河大黒座では町に縁のある佐藤愛子さん原作の映画「九十歳。何がめでたい」を観賞。翌日はＪＲＡ日高育成牧場や町郷土博物館などを見学した。

　ツアーに何度も参加し、今年も京極町や新十津川町を巡ったという札幌市の今嗣王さん（75）は「ツアーの魅力は何といっても町長が案内してくれること。プライベートの旅行や一般のツアー旅行では見たり経験できないことを案内してもらえる。30年ほど前に２年間転勤で浦河町に住んでいたことがあるが、改めて町を知ることができ参加してよかった」と笑顔を見せた。

　町商工観光課の渡部正也主事は「こうした企画を通じて旅行者のニーズを捉えて、観光の目的地として浦河町が選ばれるような取り組みを進めていきたい」と話した。