北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

エネルギーシューズで金賞 発電機能のある靴考案 追分中2年生3人  安平

安平町の追分中学校(三品秀行校長)の2年生3人が考案した災害時の課題解決につながる運動靴「エネルギーシューズ」が、日本デザインマネジメント協会(JDMA、東京)が実施したJDMA創造性コンテスト・プレ大会で、最高賞の金賞を受賞した。発電などができる靴で、22日に同協会の玉田俊郎代表理事が同校を訪れ、生徒たちに表彰状と金メダルを贈った。

JDMA創造性コンテストで金賞を受賞した3人 (左から榊さん、正角さん、畑田さん)

 同協会は、創造系教育機関の教師経験者などで理事会を構成し、デザインマネジメントを専門とする人材の育成などに2020年から活動している。同大会は創造力豊かな人材の育成を目指し、中学2年生を対象に災害避難所で役立つ道具のアイデアを7月1日から3カ月間募集した。

 道内外の3校から26チーム98人が参加し、各チームは考案した道具について材料、機能、魅力などを説明した動画を作成し、応募した。

 「エネルギーシューズ」を考案したのは正角友乃さん(13)、榊悠汰さん(13)、畑田恭士朗さん(14)のチーム。協会関係者と親しく、同校で美術を教えている外部講師の呼び掛けでコンテストへの参加を決めた。

 3人は、2018年9月に起きた胆振東部地震での被災経験を基に、避難所生活の課題として▽体育館で長時間横になるので運動不足になりやすい▽子どもが大声を出して動き回り、周囲の大人から注意される▽停電が続くと情報収集や通信手段が限られ、冷暖房が使えず体調不良者が出る―などを挙げた。

 解決策として、甲の部分に太陽光パネル、靴底に摩擦帯電型のナノ発電機を付け、側面に付けたコンセントに電化製品を接続する運動靴を提案。靴の活用で、避難者の運動不足が解消されるほか、走った時のエネルギーで発電された電力で、スマートフォンの充電や冷暖房の使用ができるとした。

 同協会は、避難所での貢献度、新規性、進歩性、独創性、プレゼンテーションの5項目で審査。3人の案について「リアリティがあり、課題を解決につなげている。プレゼンテーションも面白かった」と評価し、金賞に選んだ。

 吉報は10月上旬に同校に届いた。表彰状を受け取り、畑田さんは「生活の中で電気を作れる方法として、シューズのアイデアを出した」と笑顔を見せ、正角さんは「みんなで協力し合い、金賞を頂くことができた」と喜ぶ。榊さんは「今まで創造力を働かせる機会はあまりなかったので、今後の生活で意識していきたい」と話した。

関連記事

十勝毎日新聞

500機ドローン Xマス彩る 道の駅で道内最大級ショー【上士幌】

 LEDを搭載したドローン500機が冬の夜空を彩る、「かみしほろクリスマスドローンショー2024」(上士幌町ドローンコンテンツ実行委員会主催)が12月21~25日、上士幌町内の道の駅かみしほろで...

十勝毎日新聞

焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】

 魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...

十勝毎日新聞

ボージョレ解禁 コクある出来 十勝ワイン新酒もきょうから【帯広】

 フランスのボージョレ地区で、その年に収穫したブドウを醸造したワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、21日午前0時に解禁された。十勝管内の酒販店にも早速並んでいる。  帯広市西18南3の「ワ...

室蘭民報

海中転落、迅速救助に 室蘭海保、2消防と潜水訓練【室蘭】

 室蘭海上保安部は18日、室蘭港南防波堤付近の海域で、室蘭と登別の両市消防本部との合同潜水訓練を実施した。車両転落などを想定した要救助者の捜索と救助を通して、万が一の際の手順や連携を確認した。 ...

室蘭民報

思い出、ドアと一緒に 洞爺湖温泉観光協会、記念撮影用に設置【洞爺湖】

 洞爺湖観光を楽しんでもらおうと、洞爺湖町の洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)は、湖周辺に記念撮影用の開き戸「TOYA DOORS」を設置した。同協会は「フォトスポットとして、ぜひ活用して」とP...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス