自転車の利活用促進を通じ地域の魅力を発信する市民団体「くしろロコサイクルプロジェクト」（松岡篤寛代表）は２３日、阿寒バスと協力し、自転車をそのまま路線バスに載せて目的地まで行く「サイクルバス」の実証試験を、釧路市と鶴居村、阿寒町で行った。

　自転車を分解せずにバスに載せられるので、手軽にサイクリングを楽しめると同時に、公共交通の有効活用につながる。目的地までバスで行きサイクリングしたり、行きは自転車、帰りはバスなど楽しみ方のバリエーションが広がる。

　実証試験は、釧路市内から鶴居村まで自転車で向かい、帰りは温泉宿泊施設のグリーンパークつるいからバスに自転車を乗せて釧路へ戻るコースを検証した。モニターとして参加した鶴居村の黒瀬文也さん（２６）は「サイクルツーリズムの一つの形として実現するといい」と話した。

　サイクルバスは来春以降の実用化を目指す。

バスの車内に固定した自転車