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函館新聞

噴火湾のホタテ稚貝が大量死 海水温上昇の影響か【森】

かごの中で小さいまま死んだ貝(手前)と生き残って成長した貝(奥)を示す平井さん

 【森】森町、八雲町などの噴火湾で、26年出荷予定の養殖ホタテの稚貝が大量に死んでいるのが分かった。被害の全容は不明だが、漁業者からは「壊滅的な被害。海水温の上昇が原因ではないか」との声が上がっている。

 噴火湾では、採苗した稚貝を海中に沈めたかごの中で育てた後、貝殻に穴を空け海中のロープに吊るして出荷まで育てる耳づりという方法で、3年がかりで養殖している。森町、八雲町では、分散作業のため9月ごろにかごを引き上げた漁業者から「稚貝の大半が死んでいる」という報告が相次いだ。森町の砂原漁協の平井直和さん(63)は「生き残った稚貝は1割もない」と肩を落とす。同漁協の他の漁業者も似たような状況だという。

 同漁協では今年、暖流に乗って北上するカツオが初めて水揚げされた。海流の変化で噴火湾の海水温が上がり、ホタテが生息できる限界付近にまで上昇した可能性がある。耳づり中の貝は比較的被害は少なかったが、稚貝の方が高水温に弱いため、成長した貝よりダメージが大きかった可能性があるという。

 平井さんは「来年は水温が上がりにくい深い場所にかごを移すが、それでも無理なら、ホタテ養殖はあきらめないといけないだろう」と話し「海の環境変化は、われわれ漁師にはどうすることもできない。税金の免除、魚種転換など行政の支援を求めたい」としている。

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