「１００円定食」がスタートした室工大の学生食堂

　物価高騰のなか学生の生活支援として、室蘭工業大学（松田瑞史学長）の学生食堂（同大生活協同組合運営）は２１日、「１００円定食」をスタートさせた。学生たちが次々と訪れ、開始から約２時間で完売する盛況さだった。「１００円定食」は２５日まで毎日２００食用意する。

　学生の保護者などで構成する学生後援会（小山修司会長）が主催した。灯油や電気、ガス料金など物価高騰の影響を受ける学生生活を少しでも支援したいと、学生食堂と協力、昨年に続き実施した。

　通常４７３円（税込み）の定食を提供。事前に同大のホームページやＸで周知、学内にポスターを掲示し、全学生にメール配信などでＰＲした。

　定食はハンバーグデミグラスソースとライス、みそ汁。創造工学科１年の斎藤勝己さんは午前９時４５分のオープンとともに友人と注文した。「友人に声をかけて来た。普段は朝食を食べずに昼になることが多いですが、助かる」と喜んだ。

　花島直彦副学長は「学校周辺で安心して生活が完結できるよう、環境を充実させていきたい」と話した。

　期間中、多くの学生に提供していくため１人１回限り。学生証の掲示が必要。今回の第１弾に続き１１、１２月にもそれぞれ行う予定。メニューもチキンカツやグリルチキンなどに変えて実施するという。