道産米使用のコロッケ開発 苫小牧総経高、年明け販売
苫小牧総合経済高校流通経済科の3年生33人が、冷凍食品製造道内大手のサンマルコ食品(札幌)とコロッケの新商品を開発した。18日、同校で最終選考に残った2品を試食し、ライスコロッケ風の「とんコロ」を採用。来年1月、イオンモール苫小牧と市内のマックスバリュ各店に並ぶ。
同校は昨年度もサンマルコとイオン北海道(札幌)の協力で、ラム肉と道産チーズを使ったコロッケを開発。全道のイオン37店と市内のマックスバリュ6店で約7000個を販売した実績がある。今年も7月にサンマルコ側から「苫小牧らしい新商品を」との打診を受け、商品開発と流通の授業の中で検討を重ねてきた。
生徒たちは10グループに分かれ商品コンセプトやキャッチコピー、食材へのこだわり、製造方法などのアイデアを抽出。8月末までに、道産の野菜や魚介類を使った4品に絞って提案した。
このうち、サンマルコ側が商品化可能と判断した道産豚肉と道産米を使った「とんコロ」、苫小牧市の草花でもあるハナショウブをかたどり、ハスカップ果汁を用いた「花咲く勝負コロッケ」の2品を試作。生徒に最終決定を委ねた。
試食では、生徒たちがグループごとに味や見た目、アイデアの面白さなどを審査。「食感が新しい」「満足感がある」といった好評価が相次いだ「とんコロ」が全体の56%の支持を得て新商品に選ばれた。
とんコロを考案したグループ代表の百田悠里さん(17)は「新商品に選ばれてとてもうれしい。商品化が楽しみ」と笑顔。豚丼に近い濃厚な味わいや、米のもちもち食感が試作品に反映されたことを喜んだ。
今後、生徒たちは商品の特徴や消費者の購買意欲を高めるため、パッケージに貼るシールのデザインなども検討。来年1月の販売開始時には、「とんコロ」を開発したグループが店頭に立ってPRする予定という。
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