トークセッションで撮影秘話などを語る久保茂昭監督（左）と山田杏奈さん

【平取】野田サトル原作の大人気漫画を実写化した映画「ゴールデンカムイ」で、アイヌの少女アシㇼパ役を演じた山田杏奈さんと久保茂昭監督による「トークセッション」が４日、沙流川歴史館レクチャーホールで開かれ、道内外からのツアー客24人、関係者37人、町民54人の計１１５人が参加して撮影のエピソードなどの話に耳を傾けた。

　同実写版の続編として、６日から「連続ドラマＷ　ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―」（全９話）がＷＯＷＯＷで放映されるのにあわせて町が企画。３、４日の両日に衣装展や町内にある非公開の映画ロケ地を訪ねる札幌発着、新千歳空港経由の「プレミアムツアー」のメニューとして実施した。山田さんと久保監督から撮影秘話なども語られ、ツアー参加者からの質問時間も設けられた。和やかな雰囲気の中で山田さんは「運動が苦手な私をアクション部の皆さんに細部にわたり指導してもらった。衣装や小道具など地元の工芸家さんたちが丁寧で繊細な仕事をしてくださり温もりを感じた。マキリを持っていると強くなった気がして撮影に臨んだ」と話した。

　東京からツアーに参加した鈴木瑠依（42）さんは「友人がプレミアツアーの抽選に当たり一緒に参加した。原作者の野田サトルさんのファンで以前に二風谷へ来たことがある。今回のツアーに参加してロケ地だけでなく色々と説明をしてもらいアイヌ文化を知ることができたし、地元の皆さんの優しさ、おもてなしがとても素晴らしく嬉しかった。雪の季節にまた訪れたい」と話した。