Xマスまで終日サンタ 協力隊員 身をもって町宣伝【広尾】
広尾町地域おこし協力隊の関本凱斗さん(26)は11日から、サンタクロースの衣装を身にまとい、日常生活を送っている。広尾サンタランドのPRが目的で、期間はクリスマスまでの約2カ月半。職場ではスーツ姿の同僚に交じり、赤い衣装が目立つ。「身をもって『広尾=サンタ』を発信したい」と張り切っている。
札幌出身の関本さんは帯広市内のハウスメーカー勤務を経て、6月に着任。町水産商工観光課に配属され、普段は町商工会の事務局に派遣されている。商店街のキャッシュレス決済の普及、求人情報誌の編集などを担当している。
きっかけは、友人らの何気ない一言。「広尾の魅力とは何?」と問われることが多く、町外で広尾サンタランドが浸透していないことを実感した。「もっとアピールしなくては…」と考え、“サンタ生活”にチャレンジすることにした。
サンタの衣装は自前で購入。職務時間はもちろん、プライベートでも「支障のない範囲」でサンタ姿で生活。「サンタの衣装で初出勤した際はみんな驚き、さすがに恥ずかしかった」と笑う。心なしか周囲の目も冷ややかだったが、商店主から「頑張れ」「面白い」と励まされ、やる気満々。出張時もサンタの衣装を着用し、札幌や帯広のイベントに参加するという。
今年は広尾がサンタランドに認定されて40年の節目。「町の魅力向上へ、クリスマスまでやり遂げたい。自分の姿を見て、職場などでサンタに扮(ふん)する取り組みが広がれば」と話している。
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