増田課長（左）と対談形式で講演する杉谷さん（右）

【えりも】町生涯学習推進協議会（中村幸子会長）主催の生涯学習講演会「元日本ハムファイターズ杉谷拳士講演会」が25日、えりも小体育館で開かれ、この日午後に杉谷さんから野球指導を受けた町内の野球スポーツ少年団員、えりも中野球部員と、町内外から合わせて２６０人が聴講した。

　講師の杉谷拳士さん（33）は東京都出身。２００８年にドラフト６位で北海道日本ハムファイターズへ入団。２０１９年（令和元年）には、12年ぶり４人目両打席本塁打をマークする。22年10月に惜しまれつつ現役を引退。現在はスポーツ、教育分野や地域社会の前進をバックアップする会社の社長として活躍している。

　講演は、ステージ上で町教委の増田仁社会教育課長との対談型式で進められ杉谷さんは「兄が野球少年団員であったことから幼少期から野球に関心があり、西武ライオンズのファンであった。少年野球では、部員と一緒に工夫しながら練習したことが思い出に残っている」と話し、「プロ野球選手になるための努力では、将来必ず実現させると自覚して練習に励んだ。高校時代の監督の言葉『諦めない気持ちと、明るさを常に持ち続けること』も励みになった。プロ野球入団が決まったとき、人生のゴールではなく、これからがスタートだと自覚してモチベーションを上げ続けてきた」などをユーモアを加えながら講話した。

　質問では、野球指導で杉谷さんに親近感を抱いた少年野球団員らが、こぞって手を挙げ、杉谷さんは一人ひとりの質問に丁寧に対応した。

　聴講した川村健太さん（38）は「“継続は力なり”の意味を、若い人たちに自覚してもらえた」と話した。