澄み切った秋空の下で元気よく走る園児

　帯広市内の幼稚園などでは、秋の運動会シーズンを迎えている。秋晴れとなった１４日、園児たちが元気いっぱい体を動かしていた。

　認定こども園帯広藤幼稚園（和泉有子園長、園児８１人）では、今年７０回目の節目の運動会。午前９時から開会式が行われ、和泉園長が「最後まで一生懸命にやったと思えたら金メダル。たくさん楽しんで」とあいさつ。園児代表で年長の２人が演台に登壇し、全員で「最後まで一生懸命頑張ります。えいえいおー！」と宣言した。

　多くの保護者らが見守る中、同園伝統の遊戯「心に旗をたてよう」では、全園児が両手にそれぞれ赤、白、黄色、青色の小さな旗を持って登場。曲や笛に合わせて体を大きく使い、笑顔で旗を振った。徒競走などの競技では、名前を呼ばれて元気に返事をしてゴールを目指す姿に、声援や拍手が送られた。

　年長児を応援していた朝井悠衣さん（３２）は「最後の運動会なので、精いっぱいやってもらえたら」と話した。和泉園長は「少子化で子どもは減ってはいるが、こうして元気に頑張ってくれている」と目を細めていた。