コロナ感染増で献血不足 赤十字血液センターが協力呼び掛け【帯広】
北海道赤十字血液センター帯広出張所(帯広市東7南9、鈴木清晃所長)は、献血への協力を呼び掛けている。例年、夏から秋にかけて、新型コロナウイルス感染者が増加し、献血協力者の足が遠のくため、輸血用血液の安定供給にも支障を来す可能性が高まるからだ。同所は「血液を必要とする人は、どのような状況でも変わらない。ぜひご協力を」とする。
献血で採血された血液は(1)血小板製剤は採血から4日間(2)赤血球製剤は同28日間-など、長期保存できないため、定期的な供給が必要だ。十勝管内での献血は、同所内で毎週日曜日に稼働する「すずらん献血ルーム」と、企業・商業施設・公共施設などを巡回する移動採血車(献血バス)で行っている。
ただし、新型コロナ感染者は、症状消失から2週間は献血不可。感染者が増えると「すずらん献血ルームの来所者や、献血バスを受け入れる企業や団体などの協力者も減る」(鈴木所長)。2020年以降、毎年夏から秋は、同様の傾向がみられるという。
今夏から秋の管内の新型コロナ感染者は、昨年同時期よりも少ない。同所によると、今年8月の十勝管内の献血者や献血量は、いずれも昨年同期を6%ほど上回ったが、「大流行した昨夏との比較であって、今秋の献血予定者に前倒しでご協力をいただいた結果」と分析、厳しい状況を強調する。
鈴木所長は、30歳以下の献血離れが十勝でもみられる現状を指摘。「皆さんの献血で、多くの命が救われている。一人でも多くの人に協力をいただきたい」と話す。
献血する際は、インターネットや専用電話(0120・24・5125、午前9時~午後5時、土曜・祝日除く)で事前予約する。
北海道赤十字血液センターは「初めて&複数回献血キャンペーン」を展開している。来年2月末までに初めて献血した人(400ミリリットル献血か成分献血)には「オリジナルトミカ献血バス」を贈る。
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