昨年、過去5年平均下回る 道南スルメイカ分布密度【函館】
道総研函館水試が発表した道南太平洋でのスルメイカ分布密度の調査によると、分布密度は昨年と過去5年(2019~23年)平均を下回った。魚体サイズは平年より小さい個体が多く、9月以降も低調な漁獲状況が続く見通し。
同水試の試験調査船「金星丸」(151トン、イカ釣り機5台、集魚灯20灯)で8月18~22日、漁獲調査を予定していた4地点のうち、しけのため日高管内浦河沖を除く3地点で分布密度を調べた。
イカ釣り機1台1時間当たりの漁獲数は、函館市木直沖が0匹(昨年0・5匹、過去5年平均1・66匹)、青森県下北半島東沖が0・35匹(昨年0・85匹、過去5年平均1・86匹)、函館沖が0・61匹(昨年漁獲調査中止、過去5年平均5・13匹)で、3地点とも過去5年平均を下回った。木直沖と下北半島東沖は昨年の値も下回った。2002年以降でみると、木直沖は19年と同じ値で過去最低、下北半島東沖は過去3番目に低い値、函館沖は過去最低の値となった。
イカの胴長(サイズ)は14~22センチ(昨年9~23センチ)の範囲にあり、16センチ、21センチが最も多かった。昨年と比較すると15センチ以上の出現率が高くなったが、過去5年平均に比べ15~16センチの小型個体が目立つ。
イカの分布目安となる水深50メートルの水温(3調査点)は、津軽海峡東側~下北半島周辺で高く、昨年と同程度だったが、恵山沖~日高沖の海域は沿岸を除き12度以下となっており、昨年よりも低水温が見られた。
同水試の木村俊介研究職員は「秋生まれ群、冬生まれ群とも資源が少ないため、分布密度も低くなったと考えられる。8月後半から捕れ始める南茅部地区の定置網でもイカが捕れていないと聞いており、太平洋を北上する群れが道南に来遊していない。今後も厳しい漁模様が続くのではないか」と見通す。
関連記事
テーマは「あかり」 函館アートフェス応募受付中【函館】
函館市民文化祭展示部門「函館アートフェスティバル2024」(市文化・スポーツ振興財団、市文化団体協議会、市教委主催。実行委企画制作)が11月14~17日、市民会館3階展示室で行われる。市民参加...
アメリカシロヒトリ幼虫大量発生 函館市に苦情700件【函館】
函館市議会第3回定例会は18日、4人が一般質問を行った。市は、市内で大量発生している毛虫が外来種のガ「アメリカシロヒトリ」の幼虫だとし、市に寄せられた苦情件数がこれまで約700件に上ると明らかに...
いつまでも元気で 節婦自治会敬老会 長寿横綱は澤里さん、名須川さん【新冠】
【新冠】節婦自治会(荒木正弘会長、214世帯)の敬老会は15日、節婦生活館で開かれ、約50人が参加して長寿を祝った。 開会で、荒木会長は「今後も健康に留意され、いつまでも元気で楽しい日々を過ご...
大勢の人出で熱気 秋晴れの浦河神社秋季例大祭本祭【浦河】
秋晴れとなった浦河神社(大通2、酒井俊宮司)秋季例大祭は15日に本祭を迎え、本殿や境内などでさまざまな催しが行われ、多くの家族連れや子どもたちが秋の祭りを楽しんだ。 秋季例大祭は、明治4...
白糠線廃線40年記念小型印 缶バッジに 白糠郵便局4種販売
白糠郵便局(藏本博幸局長)は、同局などで期間限定で押印している白糠線廃線40年記念の小型印を題材にした缶バッジを作製した。小型印のバッジ化は全国でも初めてで、10月22日まで同局で販売している。 ...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
過酷なレース、熱い声援 アイアンマンジャパンみなみ北海道【北斗、木古内】
2「ぽん・ぽんゆ」プレオープン 日帰り入浴23日までお得【標茶】
3選手が続々と北斗入り アイアンマンジャパンみなみ北海道【北斗】
4財源やスケジュールに不満の声 道新幹線乗り入れ、市議会総務委で議論【函館】
5白老を挟んじゃおう 16日、グルメフェス 特産品バーガーなど提供
-
1
12月下旬に開業延期 イトーヨーカドー建物活用の複合施設【函館】
2過酷なレース、熱い声援 アイアンマンジャパンみなみ北海道【北斗、木古内】
3「ぽん・ぽんゆ」プレオープン 日帰り入浴23日までお得【標茶】
418歳店主がカフェ「ガロネ」開業 屈斜路で永谷さん【弟子屈】
5函館市内で毛虫が大量発生 温暖化や夏の暑さが影響か【函館】