プロアマ戦での活躍を誓い、バットを振る吉井選手

　社会人野球の日本製鉄室蘭シャークスの吉井嵐将内野手（新和産業）が、北海道社会人・大学選抜に選出され、３０日にエスコンフィールド北海道（北広島市）で開かれるプロ野球北海道日本ハム２軍とのプロアマ交流戦に出場する。「シャークスの看板を背負い、やるべきことをやる」と静かに闘志を燃やす。

　群馬県出身。小学校から大学時代まで主将経験を持つ吉井選手は、東京農大二高（群馬県高崎市）、東京農大生物産業学部（網走市）を卒業後の２０２３年にシャークスに加入。日々感謝の気持ちを持って野球に取り組んでいる。

　２年連続で選抜に選出された。昨年のプロアマ交流戦成績は５打数２安打、プロの体の大きさや打球の強さに驚いたことを振り返りながら「出場機会に恵まれれば、必ず打ってアピールする。楽しみです」と憧れの舞台での活躍を誓った。

　ＪＡＢＡ北海道結成記念大会（２４日）では、２打数１安打１打点と奮闘。同点適時打を放ったＪＲ北海道硬式野球クラブ戦で見せた勝負強さを出せるかが鍵だ。吉井選手が所属する新和産業の社員たちも「プロとの試合に爪痕を残せ、頑張れ嵐将」とエールを送る。

　５年ぶりの全国出場を懸けた日本選手権道地区予選も９月２１日に開幕する。大学時代に５度の全国を経験している吉井選手は「チームが勝てればそれでいい。社会人でも全国に行きたい」と勝利だけを見据えた。