噴火に備え避難行動確認 火山防災の日・駒ケ岳で訓練とPR【森】
【森】26日が今年から「火山防災の日」となったことを機に、道警、消防などは同日、駒ヶ岳噴火の恐れが高まったという想定で、森町内で住民や登山者などの救助訓練を展開した。また、函館地方気象台は自治体などと連携して入山者への周知活動を行った。
防災訓練は、道警本部、函館方面本部、各警察署、森町消防本部などから約60人が参加。午前中は森町砂原地区で噴火警戒レベル4(高齢者等避難)を想定し、住民にふんした警察職員らを漁船で海上に避難させる訓練を行った。午後は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を想定し、6合目登山口で軽傷を負った登山者にふんした警察官を消防などが救助する訓練をした。また、9合目では道警ヘリで釣り上げてふもとのネイパル森まで運んだ。
道警函館方面本部警備課は「噴火の恐れが高まった場合も、あわてずに避難を」と呼び掛け、「今後も消防など関係機関と継続的に訓練を行い、さらに連携を深めたい」としている。
周知活動は登山口で行い、気象台と森、七飯、鹿部の各役場職員、渡島総合振興局職員らが啓発チラシなどを入山者に手渡した。登山が趣味という旭川市の大学生、高橋望都(のぞみ)さん(22)は「上川管内では十勝岳の火山防災については周知されているが『火山防災の日』を知ったのは初めて。駒ヶ岳の眺めは素晴らしかったが、山に登る時は改めて火山災害を意識したいと思う」と話していた。
駒ヶ岳は今年3月、23年ぶりに火山性微動を観測したが、噴火警戒レベルは最も低い「1」(活火山であることに留意)に据え置かれ、例年通り登山客を受け入れている。
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