現場施設で案内係から処理方法を教わり理解を深めるＪＥＳＣＯの「日曜見学デイ」

　高濃度ポリ塩化ビフェニール（ＰＣＢ）廃棄物の無害化処理などを行う中間貯蔵・環境安全事業（ＪＥＳＣＯ）北海道ＰＣＢ処理事業所（松本修所長）の「日曜見学デイ」が２５日、室蘭市仲町の処理施設などで行われた。見学に訪れた市民らは、無害化処理の工程や安全対策に理解を深めた。

　日曜の施設見学は２００７年から年１回行われている。この日は夏休み最後の休日ということもあり、親子連れら８１人が訪れた。

　参加者は、情報処理センター（室蘭市御崎町）で処理や業務内容を紹介する子ども向け紙芝居を見たほか、輪投げなどのミニ縁日も楽しんだ。

　今年は初の試みで施設職員が作った約５メートル四方の大きな段ボール迷路を設置。スタンプラリーを楽しみながら職員の案内で処理施設の見学を行った。

　安定器や小型コンデンサーを無害化処理する施設では、職員が１万５千度の高熱で廃棄物入りのドラム缶を溶かすプラズマ溶融分解について説明。参加者はガラス越しに伝わる熱気を感じながら処理の様子を見学した。

　市内から父親と訪れた中村彩歌さん（１０）は「内容が難しかったけど、見ていて面白かった」と感想を話した。