生徒たちが指導を受けながら作業を行った電源増設工事実習

　室蘭工業高校（鈴木康礼校長）は２０日、室蘭地方電気工事業協同組合青年部（徳本栄一部長）の協力を受け、同校の電源増設工事実習を行った。電気科３年の生徒９人が指導を受けながら、現場の作業を体験した。

　同校は暑さ対策として各教室に窓用エアコンを設置。電気容量が足りず、ブレーカーが落ちてしまうことがあった。同組合に加盟する９社の青年部員１０人が指導員を務め、使用していない教室の電力を使用頻度の高い教室に移設する工事を行った。

　ブレーカーを落として検電し電圧がゼロになったことを確認し、天井裏にある配管に配線を通した。声をかけながら１２メートルほどの配線を配管に通して接続、コンセントを増設した。青年部員からは「配線を押し込む際に突起物がないか確認して」などとアドバイスを受けていた。

　山田羽琉さん（３年）は「授業でも同じような作業をしているけれど、電気が通っている配線で作業をするのは初めて。来春から就職を考えており、働くイメージが分かった。いい経験ができた」と話していた。