廃棄牛乳でせっけん作りに取り組む生徒たち

　登別明日中等教育学校の５回生４人が１８日、室蘭市中央町のＨＡＣＨＩＤＯＲＩ室蘭石鹸で、学校給食から出た廃棄牛乳を利用したせっけん作りに取り組んだ。

　４人は同校の探究活動で、学校給食の廃棄問題に取り組んでいる。給食の牛乳は持ち帰りができないこともあり、無駄を生まないためにできることを話し合った結果、牛乳を材料に作ることにしたという。環境に優しいせっけん作りに取り組むＮＰＯ法人・はちどりプロジェクトの宮手恵理事長が営むＨＡＣＨＩＤＯＲＩ室蘭石鹸が協力した。

　生徒たちは牛乳や植物油、カセイソーダなどをボウルに入れ、混ぜてせっけんの素を作った。計量に苦戦する場面もあったが、宮手理事長や同店スタッフのアドバイスを受け、オリジナルで環境にも優しいせっけんの出来上がりを目指して取り組んでいた。

　完成までは１カ月ほどをかけ、出来たせっけんは登別市のイベントや同校の行事で販売する。メンバーの麻生桃さん（１６）は「完成させるために集中した。販売するときは『牛乳を無駄にしない』ことを広めたい」と話した。