新函館北斗駅前周辺への企業誘致の取り組みについて説明する池田市長

　【北斗】北斗市の池田達雄市長は２０日に開いた記者会見で、首都圏のＩＴ企業との間で新函館北斗駅前周辺へのサテライトオフィスの開設に向け、協議を進めていることを明らかにした。

　市が企業誘致に力を入れている同地区について「首都圏から新幹線で約４時間という交通アクセスをはじめ、豊かな自然環境や人材確保の優位性といった観点から、高い関心が寄せられている」と説明。この春以降、首都圏の複数のＩＴ企業の経営者が同地区や市内の視察に訪れているという。首都圏のＩＴ企業による、同地区へのサテライトオフィス開設協議に関して、企業側に配慮しつつ「決まりしだいお知らせしたい」とした。

　また６、８月に市内でわいせつ事件が発生したことを踏まえ、市は防犯の抑止を目的として浜分近隣公園と追分地下道付近に、防犯カメラをそれぞれ２台ずつ設置するための経費を、補正予算に盛り込んだことを説明。市は今年度までに、通学路など市内１２カ所に１７台の防犯カメラを設置しており、「引き続き市民の安全で安心な地域づくりのための環境整備に取り組んでいく」とした。

　このほか市民と池田市長がまちづくりについて話し合うタウンミーティングの実施にも言及。北斗市を拠点にする団体やグループ、サークルを対象に、５人以上の出席を求め、平日午前１０時～午後９時の間で９０分を限度に調整する。３１日実施の防災総合訓練にも触れ、多くの市民の参加を呼び掛けた。