クラフトビール醸造本格化 10月中に直営店も 白老
白老町大町のクラフトビール(酒税法上は発泡酒)醸造所「THE OLD GREY BREWERY(ジ・オールドグレイ・ブリュワリー)」が本格的に醸造を進めている。早ければ10月中にも直営店を開きたい考えで、ブリュワリーの運営に関わる元町地域おこし協力隊隊員の菊地辰徳さん(48)は「まちの皆さんに愛されるビールにしたい」と目を輝かせる。
ブリュワリーの運営者は、菊地さんのほか、その友人で不動産などを扱う不二ハウス工業社長の栗原雄平さん(45)=東京都在住=、十勝麦酒醸造(帯広市)の元工場長で20年以上のキャリアを持つの十河文英さん(52)=十勝管内音更町在住=。
菊地さんは2018年、北海道のクラフトビールを楽しめる宿泊飲食施設「haku(ハク)ホステル+カフェバー」を町大町で開業。その後、町内でのビールの量産体制構築で栗原さんと意気投合し、20年に町大町に土地を取得。十河さんを醸造責任者に迎えた。22年5~11月にBET社(東京)製の発酵・貯酒タンクや醸造システムを導入し、増設スペースを確保した醸造所を完成させた。
醸造免許は6月28日に取得し、7月24日に醸造を開始。1000リットルのシュバルツ(黒ビール)を仕込んだ。10日までに道産ラズベリーや小麦を加えた計3種類のクラフトビールの醸造を始めている。いずれも香り付けなどに町内で採れたナギナタコウジュ(アイヌ語でエント)を入れ、飲み口の清涼感や地域の独自性を強調している。
菊地さんは「同じ思いを抱く仲間たちと、おいしいクラフトビールを造り、皆さんに楽しんでもらうことを大切にしたい」と話す。十河さんは「全商品にエントを入れている。黒ビールは若干の甘さとローストした麦芽の酸味を感じる味になるだろう」とアピールし、醸造開始について「第一歩をようやく踏み出せた。強い責任感とうれしさを感じながら仕事をしている」と語っている。
直営店の開設に向けて、今後スタッフの募集を始める。パートや正社員など働き方は本人の希望に合わせたい考えだ。
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