ブランド牛の生産や加工、販売などを手掛けるトヨニシファーム(帯広市、小倉修二社長)は、人気ラーメン店・一風堂と共同で「トヨニシファームの牛骨ラーメン」を開発した。スープの材料に牛骨や脂、具材にはローストビーフや黒ニンニクなど、同ファームの牛や商品をふんだんに使用した。独自ブランドのラーメン店展開を視野に、まずは「とかちマルシェ」(30日~9月1日、JR帯広駅周辺で開催)で販売する。
「とかちマルシェ」に登場
同ファームは6次産業化に取り組む中、牛骨や霜降り肉周辺の脂を活用できずにいた。未利用資源を活用し、自社ブランド牛の魅力を多くの人に知ってほしいと考えていたところ、一風堂と出合った。ラーメンを通して地域課題の解決に取り組む一風堂から牛骨と脂がスープに適しているとの提案を受けた。
牛骨と牛筋を使ったスープは、あっさりしながらもこくのある味に仕上げた。道産小麦の極太手もみ麺に、同ファームの黒ニンニクも使った牛肉のみそ煮込みを載せた。食べ進めるとスープに溶け出し、味の変化を楽しめる。トッピングされた同ファームのローストビーフが特別感を演出する。味は「プレーン」のほか、みそ煮込みをトウバンジャンやスパイスで味付けた「辛」の2種類を開発した。
牛骨ラーメンは31日、9月1日の2日間、とかちマルシェで販売する。1杯500円(ローストビーフは別料金)。1日500食限定で提供する予定。消費者の反応を確かめながら、将来的にラーメン店運営に乗り出す考え。
同ファームの小倉広樹専務は「想像以上の味で、地域を盛り上げるツールにしたい。まずは地元十勝での出店を検討したい」と話した。一風堂は「帯広の新しいご当地ラーメンになれば」と期待した。
3、4の両日、都内の一風堂浜松町スタンドで開いたイベントで披露された。牛骨ラーメンのほか、同ファームのブランド牛3種(豊西牛、帯広牛、雪美和牛ゆたか)の食べ比べ、十勝チーズ盛り合わせなどをコース形式で提供した。十勝ラクレットは十勝品質事業協同組合の佐藤聡代表理事が目の前で溶かし、北海道野菜にかけて味わった。
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