カンロアイス販売中 穂別産使用 鵡川高生が考案 むかわ
むかわ町穂別地区の特産品のカンロ(アジウリ)「ともりん」の規格外品を使用したアイスクリーム「穂別ともりんアイス」が、町内外の5店舗で販売されている。同町にある鵡川高校(柳本高秀校長)の3年生2人が学習の一環で考案した商品で、約500個を取り扱い、売れ行きによっては増産されるという。
アイスは、穂別生まれのともりんのほか、牛乳や生クリームなどで作られ、緑色の容器に入っている。120ミリリットル入り440円。道の駅むかわ四季の館、町松風のぽぽんた市場、町美幸のカネダイ大野商店、厚真町錦町のAコープ厚真店、生徒と共にアイスを製品化したランベル(札幌市)のオンラインショップで扱う。
考案者は、友近観聡さん(17)と西本あこさん(17)。2023年9月から、地域の課題と解決方法を見いだす同町独自の探求学習「むかわ学」の一環で地元農産物について研究し、穂別カンロの規格外品で商品開発を目指した。ランベルの商品とする際は、パッケージの色合いやキャッチコピーなどを提案した。
7月に穂別地区で行われた「第41回穂別流送まつり」ではキッチンカーに乗り込み、ジェラートとして販売し、約230食分を販売。1日に鵡川地区で開かれた「第10回産地直売むかわグルメフェスタinオータム」でも西本さんが参加し、用意したアイス192個を扱って完売した。同フェスタの購入者には、同まつり会場で食べて味が好きになったというリピーターが多かったという。
5店舗での販売は4日に始まり、味について友近さんは「流送まつりで販売した時より、カンロの味が濃くなった」、西本あこさん(17)は「甘さ控えめだけど、さっぱりして食べやすい」とアピール。販路の拡大をさらに目指すほか、町のふるさと納税の返礼品になるよう、手続きを進めている。
一連の学習について、友近さんは「自分がしたいことを実現でき、良い経験になった」、西本さんは「一つの物を製品化する力を付けることができた」と話した。
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