洋上風力サミットで紹介 MOPA・室蘭港歴史や環境/DENZAI・5千トンのクレーン、札幌で始まる【室蘭】
【札幌】洋上風力発電をテーマとしたイベント「Global Offshore Wind Summit-Japan2024」が3日、札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)で始まった。国内外31の展示ブースでは、室蘭洋上風力関連事業推進協議会(MOPA、関根博士会長)とDENZAI(本社東京・本店室蘭市大沢町、上村浩貴代表取締役社長CEO)が出展。DENZAIは導入を検討するアジア初の5千トンクレーンを紹介している。
日本風力発電協会主催。今年で4回目を数え、道内では初開催。
MOPAは、室蘭港の歴史や風速、水深といった環境などをパネルで紹介。今後、洋上風力発電の拠点となる青森、能代(秋田)などへの航路距離として、自己昇降式作業台船(SEP船)の航行目安とされる500キロ圏内にあることなども説明。オブザーバーを含め正会員、賛助会員が120社に到達したこともアピールしている。
DENZAIは、5千トンクレーンの画像や機能を大きく紹介。IHI(東京)のグループ会社が製造しており、可搬タイプではなく完全な固定式。すでに導入している2500トンクレーンはアジア最大級で、5千トンクレーンが正式に決まればアジア初という。
MOPA理事長でもある上村CEOは「5千トンクレーンはぜひ導入したい。浮体式基礎の量産が本格化する前に、室蘭港に設置して部材の積み込みに対応できるようにしたい」と話した。
初日はこのほか、市民講座やセミナーなどが行われた。ポスターセッションでは、室蘭港で部材生産拠点やSEP船寄港、事前組み立て・積み出し拠点の推進を目指していることが紹介されている。
最終日のきょう4日は午前9時半から、MOPAと産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム(IACOW)との共催で、「広域ネットワークで脱炭素の未来を拓く」をテーマにミニセッションを開催。上村CEOらが講演する。
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