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十勝毎日新聞

生産量日本一「金時豆」のパン誕生 全国にアピール JA【更別】

 JAさらべつ(梶浦純二組合長)は金時豆の生産量日本一を誇る更別をアピールしようと、金時豆を使用したパンを開発した。村のふるさと納税の返礼品に仲間入りし、村内では道の駅さらべつで販売する予定だ。

更別産金時をふんだんに使ったパン「クレム・ダマンド」(右)と「グラッセ・ブレッド」

 更別の農業は「原材料供給基地」とも表される一方で、消費者に加工品として届くときに「更別産」の表記を見ることは少ない。同JA経営相談部の大野勝広さんは「なんとか『更別産』を全国に知らせたい」と、更別が作付面積・生産量日本一を誇る金時豆を使ったパンの開発を進めることになった。

 完成したパンは、しっとりとした食感の「クレム・ダマンド」(税別350円)と、ラム酒とブランデーで煮込んだ金時豆が中に入った「グラッセ・ブレッド」(税別600円)の2種類。小麦粉は道産のキタノカオリを使用し、どちらのパンも金時の甘さが際立つ。製造は岩見沢市のパン屋・モンパリ(山本吉信社長)が担い、基本的には冷凍で販売する。その分、賞味期限が60日間と長い。

 3月、都内の東京ビッグサイトで開催された国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN2024」に同JAが出展した際には、今回のパンを食べた9割から高評価を得たという。大野さんは「更別の寒暖差のある環境で育ったおいしい金時豆を、ぜひパンで味わってほしい」と話す。

道の駅さらべつで販売へ

 村のふるさと納税の返礼品には「クレム・ダマンド」5個と、「グラッセ・ブレッド」3個が5日から加わった。いずれも寄付額は1万円。また、同JAのネット販売やモンパリが運営する岩見沢市内の「ベーカリーカンスケ」の通販や店頭でも販売する。村内では道の駅さらべつで近く販売予定。

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