宿泊・通所・訪問

落ち着いた雰囲気をイメージした宿泊型で利用する病室

　西胆振の自治体が進める産後ケア事業の対応施設として、日鋼記念病院（高橋弘昌院長）は母親や赤ちゃん、家族へのサポート面で連携している。宿泊、通所、訪問の３パターンを提供しており、母親の休息時間の確保に加えて、家族への育児指導、赤ちゃんのあやし方などを助産師らが伝授している。

　対象は産後６カ月未満の母親と赤ちゃん、成人家族１人。赤ちゃんの夜泣きなど困りごとへの対応や乳房ケアの指導、母親の休息時間確保と食事の提供、沐浴やおむつ交換、授乳といった育児指導を行う。

　宿泊型は午前１０時チェックインでスタート。健康チェックや問診を受けた後、目的に応じて過ごすことができる。夜中の授乳などで睡眠が不足している場合に休息を取るほか、同居家族への育児指導も対応可能となっている。

　宿泊型で使用する病室は、家にいるような落ち着いた雰囲気をイメージした。部屋の中央をパーティションで間仕切り、一方にベッドを配置。反対側には椅子やテーブル、テレビなどを用意。床に敷いたマットで赤ちゃんと遊べる空間も設けた。

　一時的なリフレッシュなどを図る通所型や、助産師が自宅に出向く訪問型も展開している。宿泊型、通所型は食事の提供ができるほか、持参も可能。

　宿泊型、通所型は現在、登別市と洞爺湖町、豊浦町、壮瞥町と契約。訪問型は登別市と連携している。

　同院は「産後のお母さんたちが元気に過ごせるよう、サポートできる場所を提供していきたい」としている。問い合わせは同院、電話０１４３・２４・１３３１へ。