港まつりの「こども港づくり体験ひろば」30周年 苫小牧
とまこまい港まつりメイン会場の中央公園(苫小牧市若草町)で、毎年子どもたちを喜ばせてきた「こども港づくり体験ひろば」が、今年で30周年の節目を迎える。建設現場で活躍する重機の展示や試乗体験などを通し、建設業の魅力や築港の歴史に触れてもらいたいと、苫重建設(市糸井、桜田泰清社長)を中心とするTOMAJU建設産業イメージアップ委員会が主催する特設ブース。今年の第69回まつり(8月2~4日)でも楽しい企画を用意している。
目玉は子どもたちがヘルメットをかぶり、同社の重機操作のプロと一緒に本物のパワーショベルで土砂をすくったり、盛ったりできる試乗体験。1995年のスタート時から人気の企画で、コロナ禍で中止していたが5年ぶりに復活する。内陸を掘り込んで築いた苫小牧港の成り立ちにも関心を持ってもらうのが狙い。このほか、大型重機の展示や木製の重機模型でボールをすくうミニゲーム、的当てゲームなども展開する。
体験ひろばは「大変で、きつい仕事」といった建設業のマイナスイメージを拭い去り、将来の担い手確保につなげよう―と、桜田社長が業界のPR活動として発案。建設機械を扱う会社などに呼び掛けて同委員会を組織した。日ごろは山中や安全用囲いの中での仕事が多い従業員にとっても、市民と直接触れ合える掛け替えのない機会となり、アイデアを出し合いながら回を重ねてきた。
30周年を迎える今年は、従来の試乗体験やゲームに加え、環境に配慮した最新建設機械の展示も企画。VR(仮想現実)を使って高所作業やダンプカーへの積み込み作業が体験できるアトラクションやスタンプラリーも行う。
同社の桜田泰己常務は「多くの人の協力があり、30年間継続することができた。今年も多くの子どもたちに楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
同体験ひろばは、2日が正午~午後6時、3、4日が午前10時~午後6時。入場無料。重機の試乗体験以外のゲームやアトラクショは利用料金が必要。
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