壇上で在日時の日々を出席者に語る英国人の男性

　【洞爺湖】洞爺国際交流協会（佐々木良一会長）の３０周年記念式典が２０日、洞爺湖町洞爺町の洞爺総合センターで開かれ、出席した会員ら約７０人が日英交流の継続を喜び、発展を願って祝杯を挙げた。

　佐々木会長は「今世界では不幸な出来事が多く起こっている。その中で人同士のつながりは大事。事業を通して信頼・友情を深め、広めてくことの大切さを感じている。次の世代にも伝えたい」とあいさつ。下道英明町長やプロジェクト・トラストの最高経営責任者イングリッド・エマーソン氏らが祝辞を述べた。

　町にかつてボランティアとして滞在した英国人５人が壇上で「１年の滞在経験のおかげで国に帰っても一人暮らしがスムーズにできた。思い出は忘れらない」などと当時を振り返った。

　出席者は町教委の渋川賢一教育長の発声で祝宴入り。テーブルを囲んで一層距離を縮めた。

　同会は旧洞爺村が日本青年奉仕協会から日英青年ボランティア交流計画の検討を受けた、１９９１年に発足。両国の交流発展に尽力してきた。新型コロナ禍で３年の活動休止を経たが、昨年活動を再開している。