土用の丑の日に向け、忙しくウナギを焼く市原社長

　２４日は今夏２回ある「土用の丑の日」の「一の丑」（二の丑は８月５日）の日－。暑さに打ち勝つため、栄養豊富なスタミナ食のウナギ料理を多くの人が買い求める。室蘭市内の飲食店では、かば焼きの香ばしい匂いが食欲をそそっている。

　市内中島町の板前料理いちはら（市原正雄社長）は物流コストの上昇などでウナギの取引価格が高騰しており「値上げせざるを得なかった」と話す。

　書き入れ時に向け、仕込みは１カ月以上前から始めた。市原社長が修業時代から長年、継ぎ足しながら使い続けている秘伝のたれと、絶妙な火加減でふっくらと焼き上げられ、脂が乗った肉厚なウナギが絡み合い、口の中でとろける食感が市民らに愛されている。

　米は洞爺湖町の農家から直接仕入れている「財田米」を使用し、すでに５００食と、例年並みの予約が入っているという。

　持ち帰り用うな重は梅３２００円、竹４３００円（いずれも税込み）の２種類で、お吸い物とさんしょうが付いている。

　混雑を避けるため、２４日は店内営業を休み、持ち帰りのみ対応する。当日の予約も可能。営業時間は午前１１時半～午後９時。注文や問い合わせは同店、電話０１４３・４６・２９９５へ。