往事懐かしみ、あすへの活力に

「手風琴のライブであすへの活力を得て」と呼びかける秦野さん

　１９８２年にメジャーデビューし、今なお多くのファンに愛されるフォークグループ「手風琴」。２７日に伊達市錦町のアコースティックバーカンジーでフルメンバーライブを行う。同日には隣接する網代町で「錦町にぎわい復活イベント」も行われ、まちの活性化に期待がかかる。主催者で同バーを経営する秦野完治さん（６０）に開催に込めた思いを聞いた。

　－手風琴とはどのようなバンドですか。
　「メンバーのうち、にぎわい復活イベントにも大きく関わっている小松幸雄さん＝小松建設代表取締役＝らデビュー当時の３人は伊達高校（現在の伊達開来高校）の同級生。甘い歌声は２０代にデビューした当時とほぼ変わらず、数多くのテレビ番組に出演歴がある。６０代になった今も活動を続け、根強いファンに愛されている。２０２２年には新曲『しあわせすまい』をリリースした」

　－今の錦町はどのように映ってますか。
　「店で飲酒する若者が減り、客足が遠のいている。２０年から流行している新型コロナウイルスがそこに拍車をかけた。５類に移行した現在、客足は少しずつ戻ってきているが、完全復活とはいえない。手風琴のライブには、デビュー当時を懐かしむ人たちを中心に多くの申し込みがあった。まちには多彩な店がある。ライブがにぎわいをつくるきっかけになれば」

　－ライブの来場者にメッセージをお願いします。
　「古き良き時代を思い出しながら、あすへの活力にしてほしい。音楽にはその力がある。時間は午後８時から。１ドリンクと手風琴の新曲ＣＤ付きで５千円。また、にぎわい復活イベント前日の２６日午後７時からは、ものまね芸人のトシキングさんとリトル清原さんが店にやってくる。入場料４千円（１ドリンク付き、室蘭民報読者は３千円）こちらもぜひ来場を」