北海道新幹線・立岩トンネルが貫通【八雲】
【八雲】2030年度末以降の札幌延伸開業を目指し建設工事が進められている北海道新幹線の「立岩(たていわ)トンネル」(延長約17キロ)が、18日に貫通した。長万部側の山崎工区と函館側の立岩工区がつながる瞬間は、町民など合わせて20人に公開された。
同トンネルは2014年から4工区に分けて工事が進められ、このうち山崎工区(4・96キロ)の掘削完了を残すのみとなっていた。
参加者は建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)の担当者から同トンネルの工事内容などの説明を受けた後、工区同士を隔てていた壁へ掘削機械が穴を空ける瞬間を見学。午前10時ごろ、2つの工区を隔てた岩盤の上部に75センチ四方の穴が空くと、立岩工区の明かりが見え、トンネル内には涼しい空気が流れ込んだ。
会社の同僚と貫通式に立ち会った札幌市清田区の会社員、金沢信元さん(45)は「貴重な体験で、テレビで見た以上に迫力があった。新幹線が札幌に延伸した際には、新幹線で今回貫通したトンネルを通り、青森へ行きたいです」と話した。
JRTT道新幹線建設局八雲鉄道建設所の若公(わこう)雅敏工事長は「地域住民の立会いのもと、滞りなくできた。今後も安全に新幹線工事を進めていきたい」と話した。
同トンネルの土木工事は26年3月11日までの予定で、今後は軌道や電気といった新幹線が走るために必要な工事が順次進められる。
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