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函館新聞

サポートベース函館初年度40人が利用 函館市教委【函館】

初年度は小中学生40人が利用したサポートベース函館が入る南北海道教育センター

 函館市教委が、2023年度に開設した不登校の子どもを支援する居場所「サポートベース函館」(市南北海道教育センター内、湯川町3)の利用実績が40人だったことが分かった。子どもに寄り添った形で自立を支え、学校復帰やテストなど一部復帰した子どももおり、徐々に成果が挙がっている。

 40人の内訳は小学生8人、中学生32人で、外出はできるが学校へ行けない子を受け入れている。昨年9月末現在で小中学生25人だったが、その後人数が増えた。22年度まで同センター内に開設した適応指導教室(やすらぎ学級、小中学生対象)と湯川小内に開設した中学生向けの相談指導学級を一本化。利用料金は掛からない。

 サポートベース函館の利用は、保護者が電話または学校を通じ相談を申し込み、本人と保護者、担当者が教育相談を行い、教室を見学する。体験通所を通じ、利用を開始するかどうか検討。保護者が学校経由で通所申込書を提出する。

 対象は市内在住の小中学生(国立、私立も可)で、利用は学校の長期休暇を除く平日午前10時~午後2時。子どもが自分で計画した自学自習を行ったり、学校配布の学習用端末を使った学習ができたりする場で、在籍する学校の出席扱いとなり、学習状況を評価に反映することも可能。専任指導員3人と、特別支援教育支援員2人の計5人体制で指導する。

 主な教室は小集団、個別、くつろぎの間(リラックススペース)がある。卓球台を置いた部屋の利用もできる。服装は自由で、給食はない。自転車での通所はできず、保護者の送迎などが必要。

 サポートベース函館とは別に、市立小中学校と義務教育学校全57校中44校に空き教室を利用したサポートルームがあり、直近(昨年6月末現在)の利用者数は230人。

 市教委教育指導課は「利用者の中には、心の元気を取り戻し学校復帰した子どもおり、大変うれしかった。2年目の状況を検証してからでないと初年度の評価はできないが、学校への復帰だけを目的にしておらず、将来的な社会的自立を支援したい」としている。

 問い合わせは、同センター(0138・57・8251)。平日午前9時~午後5時。

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