鈴なりに実ったブルーベリーを見る紫前さん

　函館市桔梗１の農業紫前勝子さん（７３）は、夏の味覚ブルーベリーの収穫を始めた。濃い青紫色の果実がたわわに実り、一粒一粒丁寧に収穫している。

　約１５年前にブルーベリーの苗木２０本を桔梗町の畑に植えたのが始まり。徐々に本数を増やし、現在は「パトリオット」「ブルーレイ」「ブルークロップ」など約８０本の木がある。今年は気温が高く、適度な雨に恵まれたことから、生育は例年より１週間程度早く、今月１日に収穫を開始した。

　畑にもみ殻を敷き、根の渇きを抑え、雑草対策に役立てている。夫の雅之さん（７８）と一緒に管理している。

　収穫したブルーベリーは、ＪＡ函館市亀田の農産物直売所「ファーマーズマーケット亀ちゃん」（昭和４）に生果実を出荷。また、本通出張市（月曜午前１０時～正午）でも販売している。１パック１００グラム入り３００円。８月にピークを迎え、８月末～９月上旬まで続く。

　勝子さんは「生で食べるだけでなく、ヨーグルトやアイスクリームの上にトッピングしてもおいしい。ジャムを作って冷凍保存してもいい」とＰＲする。昨夏は猛暑で果実が落ちる被害に見舞われており「今年はほどほどに暑い夏がいい」と話している。