函館高専・浜特命教授がJSEE AWARD個人表彰【函館】
函館高専(阿部恵校長)の浜克己特命教授(66)がこのほど、日本工学教育協会(森口泰孝会長)から2023年度の「JSEE AWARD」個人表彰を受けた。同高専の教員としては初の受賞で、「工学教育は私の天職。今までやってきたことが認められ、大変うれしく思う」と喜んでいる。
同学会は、函館高専を含め全国191の学校会員と54の賛助・企業会員(団体会員)のほか、2000人以上の個人会員が所属し、2012年度から毎年、会員を対象に表彰している。23年度は連名を含め6件(9人)を表彰し、浜特命教授もこれまでの工学教育、同協会の活動への尽力に加え、今後の貢献への期待も込めて関係者の推薦を受け、表彰対象者に選ばれた。
函館市生まれ。函館高専機械工学科(現在の生産システム工学科機械コース)を卒業し、長岡技術科学大に一期生として入学、同大修士課程修了後、横河電機を経て1985年から同高専に勤務している。40歳を過ぎてから「地元の函館のために研究したい」と、車椅子用の電動ユニットや、空気圧を使った軽量・小型のリハビリ支援機器、障害者のコミュニケーション支援など福祉工学分野の研究に取り組む。
福祉施設や高齢者施設に足を運び、当事者の声を聴くことを大事にしているといい、「学生にはニーズを拾うものづくりを心掛けてほしい」と、社会実装を視野に入れた「技術者マインド」の大切さを強調する。
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