各支部代表が揃った開会式に臨む浦河高校野球部＝11日、札幌円山球場＝

　11日に開幕した第１０６回全国高等学校野球選手権南北海道大会に出場する浦河高校野球部が12日午後、札幌円山球場に向け出発する。同校は大会３日目の13日午後11時30分から、函館支部Ａブロック代表の函館大柏陵と対戦する。

　浦河は苫小牧市のとましんスタジアムで行われた室蘭支部予選Ｃブロック１回戦で室蘭東翔を９―２の７回コールドゲームで下すと、２回戦では延長タイブレークの10回に佐々木がサヨナラ打を放ち10―９で第３シードの苫小牧東に競り勝った。29日に行われたＣブロック代表決定戦では、同じく第３シードの鵡川を延長タイブレークの末10―５で退け、10年ぶりの南北海道大会への出場権を手にした。

　対する函館大柏陵は、初戦で七飯を８―０、決勝で函館工を９―３で下し２年ぶりに南北海道大会に出場する。

　浦河高校の選手たちは室蘭支部予選を制した６月29日以降、７月１日に浦河町役場を訪問し池田拓町長へ優勝を報告。２日から南北海道大会に向けて練習を再開。８日には実戦を想定した紅白試合を行った。９日午後に札幌に入り札幌西高校グラウンドや円山球場での公式練習を行い、11日の円山球場での開会式後にいったん浦河に戻り12日に再び札幌に向けて出発する。 主将の谷口翔也君（３年）は「10年前のベスト４を超えたい。ここまで来たら甲子園を目指す」と大会への決意を語った。