フラフープ内にボールを投げ入れて得点を競う「一球入魂」

【様似】管内の身体障害者福祉協会員が一堂に会しスポーツを通じて自らの体力維持増進と会員相互の交流を深める「第53回日高管内身体障害者スポーツ大会」（大会長・佐々木凌子日高管内身体障害者福祉協会長）が６月29日、中央公民館で開かれ、管内６町から７チーム、１２３人が参加して交流し、新冠チームが優勝した。

　日高管内身体障害者福祉協会主催、様似町共催、日高振興局、日高町村会、町社会福祉協議会、日高報知新聞社など４社が後援。

　開会で佐々木会長は「笑顔で元気良く、けがのないようプレーを楽しんで」とあいさつ。日高管内身体障害者福祉協会長表彰式で自立更生６人、救護功労３人の紹介が行われた。荒木輝明町長は、世界ジオパークの町や日高山脈襟裳十勝国立公園のシンボルとも言えるアポイ岳（８１０㍍）や麓のビジターセンターをＰＲしながら選手の来町を歓迎して「和気あいあいと交流を深める趣旨だが、チームのためにハッスルしていただければ」と期待。日高振興局の高見芳彦局長は手話を交えながら「スポーツは体力の維持向上をはじめ、心身の健康づくりにも役立つ。大会を通して障害のある方々の社会参加が一層進み、理解促進に関係者と協力して取り組む」と述べた。

選手宣誓する様似町身体障害者福祉協会の丹野さん、小田さん

　この後、様似町身体障害者福祉協会の丹野貞夫さん、小田ユキヱさんの選手宣誓で４種目の競技が開幕。「じゃんけんリレー」では、各チーム５人の選手が３人のスタッフとじゃんけんをして勝ち進みバトンをつないでゴールするまでのタイムを競い、特別参加した来賓も和気あいあいと競技を楽しんだ。

　「一球入魂」は、５人１組で並べられたフラフープ内に玉を投げ入れ、遠いほど高得点に。アンカーの５人目は２倍の高得点。各選手の一挙手一投足に一喜一憂しながら盛り上がった。　

　紐を引いて引き揚げた点数を競う「カンランくんくじ」、ラストの「幸運のいす」は、一斉に６つのいすに座り、後ろにいるスタッフが掲げたカードの点数で競った。

　参加者たちは１時間半にわたる熱戦を展開。結果は新冠町チームが95点で優勝。２位は78点の平取町、３位は77点で地元の様似町だった。

　日高管内身体障害者福祉協会長表彰者は次の通り。

　▽自立更生　小林國雄、田中ツヤ子（以上日高町）、吉田真美（平取町）、宮下美智子、蔭直一（以上新冠町）、橋浦喜恵子（えりも町）

　▽救護功労　鎌田盛行、長谷川照男（以上新冠町）、運上幸子（えりも町）