30日に30周年記念ライブ かんばやしまなぶさん 苫小牧
今年、音楽活動30周年を迎えた苫小牧市在住のシンガー・ソングライターかんばやしまなぶさん(48)は30日午後4時から、市文化会館で、記念ライブ「30th AnniversaryLIVE2024」を開く。活動の集大成と位置付け、ファンらに感謝を込めて歌を届けたい考えだ。
地域イベントに積極的に出演し、福祉施設、被災地などへの慰問も精力的に行ってきたかんばやしさん。水揚げ日本一のホッキ貝をPRする「ほっきのうた」、市のペットボトル詰め水道水「とまチョップ水」のイメージソング「すいすいすい とまチョップ水」といった多数のオリジナルご当地ソングを引っ提げ、苫小牧を拠点に地道な活動を続けてきた。
函館市出身。17歳の時、ラジオで聴いたシンガー・ソングライターみのや雅彦さんのラブソング「偶然」に心を奪われ、「自分の思いを乗せた曲を歌いたい」とギターによる作曲を始めた。会社員として働きながら1994年、地元函館の音楽ホールで行われたコンテストへの出場が初舞台となった。
21歳の時、転勤で苫小牧市民に。2006年に夏の甲子園で活躍した駒大苫小牧の田中将大投手(現在はプロ野球楽天所属)の応援歌「高速スライダー」を作詞作曲すると、新聞などで話題になった。そんな近況をSNSで知った英国に住む高校時代の友人の協力で14年にロンドンのパブでのライブが実現。徐々に仕事が増えだし18年から、音楽一本の生活に突入した。
苫小牧市観光大使として、まちのPRにも奔走。宮沢賢治の来苫100年を記念した5月のイベントでは、賢治の詩「牛」の歌を披露した。
ジャズピアニスト、演歌歌手、太鼓奏者などジャンルの異なるアーティストとの共演を重ね、実力をつけてきた。
私生活の悩みもあって活動に身が入らず、10年ほど前には音楽をやめようと考えたこともあったというが「(自分の曲を)第二の人生の応援歌にしたいと言ってくれた人もいて、もう少し歌い続けようと決めた」と振り返る。紆余(うよ)曲折ある音楽人生だが「自分の歌を必要としてくれる人がいる限り歌い続けたい」と力を込める。
30日は午後3時半開場。前売り券は3000円(当日は3500円)。市文化会館、アイビープラザ、さいとう楽器、サウンドフィールドで扱っている。
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