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室蘭民報

クレーン乗車いかが 室蘭市のふるさと納税返礼品、初の体験型プラン追加【室蘭】

電材重機「市に貢献」

電材重機の敷地内に並ぶクレーン=室蘭市大沢町

 室蘭市のふるさと納税返礼品に本年度から、電材重機(本店・大沢町)が保有する移動式クレーンの乗車体験が加わった。市の返礼品としては初の体験型プランとなり、職業体験にもつながることから注目を集めそうだ。

 EC通販やふるさと納税事業を手がけるScale-UP(スケールアップ、東京)によると、クレーンの乗車体験の返礼品は「全国的に見ても事例が少なく、とても珍しい」という。

 電材重機は建設やプラント工事で使われるオールテレーンクレーンやクローラクレーンなど100台を超えるさまざまなクレーンを保有。国内外の風力関連や各プラント工事、次世代半導体の量産化を目指すラピダス(東京)の工場建設、北海道新幹線札幌延伸工事などに携わっている。

 また、昨年行われた市内の公共施設や企業を夜間開放する「むろらんカルチャーナイト」では、16トンと25トンのラフタークレーンの乗車体験に、親子連れら200人以上が訪れた。

 返礼品となる乗車体験は、体験日当日に同社敷地内にあるクレーンが対象。オペレーターが同乗し、各設備の説明を受けながら乗車できる。同社は各現場の状況によりクレーンの種類は日々異なるとした上で「常時、13トンから80トンまでのクレーンはあるので、必ず乗車できる態勢」と説明する。

 同社の上村正人代表取締役社長は「クレーンに興味ある人に喜んでもらい、少しでも市に貢献することができたら」と話した。

 体験型の返礼品は全国的にも増加傾向にあり、市でも導入に向け中間事業者らと調整を進めてきた。市総務課の斎藤昌志課長は今回のクレーン体験乗車について「企業側の協力もあり、非常にありがたい」と強調。今後、さまざまな体験型の広がりに期待し「コンテンツの発掘を進め、返礼品の充実に向け協議していきたい」とした。

 クレーン体験乗車に必要な寄付額は3万5千円。乗車体験チケット1枚につき、最大5人まで利用できる。天候によって会場を変更する場合がある。事前の予約が必要。問い合わせは市総務課、電話0143・25・2215へ。

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