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函館新聞

南茅部のNPOが体験イベント企画 CF開始、応援呼び掛け【函館】

準備資金調達のため支援を呼び掛ける山田理事長

 函館市南茅部地区に拠点を置くNPO法人Minamikayabe Revive Salon(南かやべリバイブサロン、MRS)は今年9月、初の活性化イベント「災害時に役立つスキルを函館南茅部の漁師と木こりから学ぶ体験プログラム」を同地区で行う。開催にあたり、準備資金調達のためクラウドファンディング(CF)を始め、活動への応援を呼び掛けている。

 MRSは、南茅部に住むウェブマーケティング事業や漁業、林業などに携わる20代~60代の有志10人でつくる団体で、2023年3月に発足。人口減問題を抱える同地区の持続可能な社会づくりを目指し、地域の活性化と魅力を発信するのが狙い。

 イベントは、参加者が厳しい自然と向き合って生きる漁師と木こりから伝統的な技術を直接学び、日常生活での危機管理意識を高める内容を想定。豊かな自然環境や食文化、災害時の救助について①獅子鼻岬(古部町)の海岸を散策②物資の運搬に必要な技術を漁師から学ぶロープワーク③臼尻町の山林で木こりから学ぶチェンソーの使い方とウッドクライミング④地元民に人気の飲食店で昼食―を企画している。

 CFの支援は3000円からで集まった資金は、イベントで参加者が使うライフジャケットや長靴、ロープの購入のほか、企画の運営費用、広告費に充てる。目標金額は50万円で、30日までCFサイト「キャンプファイヤー」で受け付けている。地場の函館真昆布を使っただしやふりかけなどの特産品を返礼として用意している。

 山田貴久理事長(57)は「イベントを通じ多くの人が非常時のスキルを身に付け、自然と向き合う大切さを感じてほしい」とし「南茅部地区の住民と触れ合い、一層踏み込んだ地域の魅力を参加者に伝えたい」と話している。

 団体の詳しい活動は公式サイト(https://mrs20240319.wixsite.com/ghrsite

から閲覧できる。問い合わせは山田さん(090・8455・3256)へ。

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