ドローンを操縦する室工高の生徒たち

　道建設部主催の情報通信技術（ＩＣＴ）の体験講習会が２０日、室蘭市宮の森町の室蘭工業高校（鈴木康礼校長）で行われた。１年生の環境土木科６人、建築科２３人が、ＩＣＴの基礎知識やドローンの操縦技術を学んだ。

　コマツカスタマーサポート北海道カンパニー営業部の工藤正裕さんが「最先端のＩＣＴ技術について」と題して講話。建設業界の課題や、同社の建設機械に搭載しているＩＣＴを利用した自動制御などの機能を紹介した。

　札幌市でドローンスクールを運営するスカイスパイスの成田泰士代表取締役は、ドローンの操縦に必要な知識や資格のほか、測量や物流など幅広い活用事例を紹介した。操縦体験では成田代表らが指導し、生徒たちが実際にドローンを動かした。コントローラーを握って基本操作を繰り返し、悪戦苦闘しながらも目標物を目指して巧みに操った。

　後藤海太さん（１６）は「将来はダムや橋の建設に携わり、ドローンを使った測量をしてみたい」と話した。ドローンの操縦体験では「目標物の上に着地させる操作が楽しかった」と振り返った。