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函館新聞

函館真昆布、魅力ぎゅっ 認知度向上へポータルサイト 函館市【函館】

函館真昆布ポータルサイトのトップページを紹介する市職員

 函館市は、コンブ生産量日本一の産地をPRするため「函館真昆布ポータルサイト」の運用を始めた。コンブの種類や歴史、生産・流通の過程、販売店やレシピ集などコンブの魅力がぎっしり詰まったサイトで、函館真昆布の認知度向上につなげるのが狙い。

 市は、市内5漁協と協力し、2017年から函館産マコンブを「函館真昆布」にブランド名を統一し、売り込みに力を入れている。しかし、知名度はいまひとつで、コンブに関する情報もまとまったサイトがなく、市農林水産部企画調整課市場・販路担当のホームページに載せるなど「目立たず、アクセスしにくい状況」(同担当)だった。

 今回は、国の地方大学・地域産業創生交付金事業を活用、市が函館国際水産・海洋都市推進機構に委託し、民間事業者に制作を依頼した。コンブは国内生産量の9割以上が道産で、函館産はこのうちの3割を占め、生産量・生産高ともに日本一を誇る。

 函館真昆布の種類は、採取地によって「白口浜」「黒口浜」「本場折浜」に分かれ、上質で澄んだだしが取れることから、関西で高い評価を受けていると明記。このほか、函館ではミツイシコンブやガゴメコンブが捕れることも紹介している。

 歴史は、日本の文献に昆布が登場する最古の例が797年に完成した「続日本紀」とされる。北海道で収穫したコンブが北前船で関西に運ばれ、日本全国にだし文化が広がる礎となったことや、松前藩が南茅部産の最上級コンブを朝廷、将軍家に献上していたため「献上昆布」と呼ばれたことを記している。

 生産・流通の過程は、天然と養殖の生産方法の違いを解説し、特に南茅部地区は養殖コンブ発祥の地として養殖コンブが産地を支えていることを盛り込んだ。また、函館マリカルチャープロジェクトでマコンブの完全養殖に取り組んでいることや、多彩なコンブ製品も載せた。

 市内の販売店や飲食店情報も掲載し、買い物や味わう際の参考にできる。

 同担当は「実用的な味わう体験から、養殖の生産過程など学術的な部分まで幅広く網羅した。歴史は文献などを使い、読みごたえのある内容に仕上がったので、ぜひ一読してほしい」としている。

 アドレスは(https://makombu.marine-hakodate.jp/)。

 問い合わせは同担当(0138・21・3364)へ。

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