大鷹町長（左）から辞令交付を受け取った永田さん（右）

【日高】日高町独自の魅力と価値の向上を目指し、ＤＭＭグループから地域活性化起業人として、ＤＭＭ.ｃｏｍ地方創生事業部の永田勲さん（46）が１日付で着任し、３日に町長室で辞令交付が行われた。

　ＤＭＭグループは、アニメ、ゲーム、映像、音楽など様々な事業を展開する企業。近年は地方創生にも積極的に取り組んでおり、そのノウハウや経験を活かし、全国各地の地域活性化に貢献している。町はＤＭＭ.ｃｏｍグループのＥＸＮＯＡ（本社・東京都港区、村中悠介代表）と地域活性化起業人制度に関する協定を結んでいる。

　派遣期間は６カ月以上３年未満で観光振興、観光プロモーション、情報発信の強化、そのほか、日高町の地域活性化に関する提案、助言などの業務に携わる。

　永田さんは「外からだから見えるものがある。新鮮な目で日高町を観察し社内の他の事例なども参考にして、町が活性化するよう力になりたい」と意気込みを話した。

　大鷹千秋町長は「日高山脈が国立公園化すると、日高地区のキャンプ場、温泉、スキー場、国立日高青少年自然の家などの施設がエリアに含まれる。身近に体験できる場所として観光客を呼び込む施策をアドバイスしていただきたい。また、来春オープンする富川の複合施設に関わり、いかに町民に浸透させ活用していくかなど、知恵や助言を願いたい」と期待した。

　総務省が提供する地域活性化起業人制度では、地方自治体が三大都市圏に所在する企業などの社員を一定期間派遣してもらい地域活性化につながる業務に従事してもらうことができる。２０１４年（平成26年）から行われており全国的に利用されている。