新嘗祭に「ふっくりんこ」献上へ 知内・南さん献穀者に【知内】
【知内】11月に皇居で営まれる宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」に納めるコメの献穀者(生産者)に町重内の南茂敏さん(54)が選ばれた。5月に田植えを終えており、秋に収穫する道南ブランド米「ふっくりんこ」を納める。南さんに気負いはなく「毎年のことだが、水管理や防除など適期の作業を心掛けていきたい」とより良いコメとなるよう作業にいそしむ。
新嘗祭は、天皇陛下が神前に全国各地から納められた新穀を供え、収穫に感謝する儀式で、11月23日に行われる。道内からは毎年数人の稲作農家が献穀者として選ばれ、道南で直近では2018年に今金町、13年に木古内町の生産者が新米を納めた。今年は道などを通じて知内町稲作振興会会長、JA新はこだて函館育ちふっくりんこ蔵部(くらぶ)部会長などを務める南さんに決定した。
南さんは長男の航平さん(25)とともにコメやニラなどを生産。16・2ヘクタールの水田を持ち、今年はふっくりんこと新品種の「そらきらり」の田植えを5月19~25日に行った。近年は自動操縦可能な田植え機や近隣農家と共同でドローンを活用するなど効率化、省力化にも努める。
津軽海峡からの浜風の影響も受けやすく、田植え後は気温が上がらない日が続いたため、除草作業のタイミングが遅れないか気に掛ける。南さんは「これまでは冷害対策に気を遣ってきたが、昨年のような暑さも心配。出穂時期の水管理を注意したい」と話す。
ふっくりんこは昨年デビューから20周年を迎え、生産者が独自の品質基準を守りながら道南を代表するブランド米として定着。JA新はこだて知内営農センターの三浦治センター長(50)は「ふっくりんこを全国にも認知してもらう契機。地域が元気になってもらえたら」と期待する。
9月には関係者で稲刈りの神事「抜穂祭(ぬいぼさい)」を行う予定。新嘗祭に先立ち、10月下旬に皇居で執り行われる献穀献納式で全国各地から新米が奉納される。
関連記事
狙い定めドローン操縦 室工高1年生が体験【室蘭】
道建設部主催の情報通信技術(ICT)の体験講習会が20日、室蘭市宮の森町の室蘭工業高校(鈴木康礼校長)で行われた。1年生の環境土木科6人、建築科23人が、ICTの基礎知識やドローンの操縦技術を...
12月1日「Xマスコンサート」 サンタの会、活動振り返る展示も【伊達】
西胆振で活動する音楽ボランティアグループ・サンタの会(太田亜紀子代表)のクリスマスチャリティーコンサート「ぼくらの音楽会」が、伊達市梅本町の伊達信用金庫コスモスホールで12月1日に開かれる。ク...
健千窯の津村さんに社会ボランティア賞 国際ソロプチミスト日本財団表彰【登..
工房、不登校児の居場所に 登別市緑町の窯元・健千窯を主宰する津村健二さん(79)が、国際ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を受賞した。2012年から市内小中学校の不登校の子どもたちに...
「いい(11)夫婦(22)の日」 最高齢医師 支え合う【音更】
夫婦で田中医院(音更町木野大通東15ノ2)を営み46年目を迎えた精神科医・院長の田中章二さん(85)と、内科医・副院長のサイ子さん(86)。十勝の現役医師で最高齢となった2人は、共に大病を乗り越...
川の見回り 馬上から 悪路も悠々踏破 帯開建と畜大実験【帯広】
帯広開発建設部と帯広畜産大学は21日、帯広市内の札内川河川敷付近で馬を活用した騎馬パトロールの試行実験を実施した。馬を活用することによる河川管理などへの可能性の検討を目的とし、その効果や課題な...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】