文化財と自然景観を視察 えりも町 文化庁の文化財調査官が【えりも】
【えりも】町内文化財の保存活用と町の魅力再発見を目指す「町文化財保存活用地域計画」の計画策定に際し、5月23日から25日まで、文化庁文化資源活用課の長尾充主任文化財調査官が来町して現地などを視察し指導助言を受けた。
同地域計画は、町内の文化財や町民が大切にしたい「えりも宝」を再発見、再確認して次世代に引き継ぐための計画。昨年6月には、町内団体の代表と有識者による第1回計画策定協議会を立ち上げ、7月には文化庁と協議。その後、専門部会ごとに「文化財・歴史」、「自然」、「アイヌ文化」、「食文化」、「景観活用」など各専門部会のワークショップと、9月には「町民アンケート」を行って「えりも宝」を募り、約500件の回答があり 今年2月には第1回町民説明会を開催した。
町教委の中岡利泰文化財係長の案内で、一石一字塔、各地区の神社境内に江戸時代建立石碑群など町指定文化財や国指定史跡の猿留山道、名勝・ピリカノカの襟裳岬、国登録有形文化財の幌泉灯台記念塔、豊似湖、百人浜緑化地帯、旧道立襟裳肉牛牧場からの景観などを視察した。
長尾調査官は「海と山が接近し、さらに起伏の多い道路からの連続している風景が素晴らしい」とコメントし、漁家のコンブ小屋ではコンブ生産の過程を把握した。
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