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函館新聞

七飯で早出し露地ダイコン出荷進む 道南に初夏の訪れ【七飯】

形のいい露地ダイコンを丁寧に並べる平野さん

 【七飯】町内の農家で、早出し露地ダイコンの収穫と出荷が進んでいる。収穫機が畑を往来し、形が良いダイコンを次々と引き抜き、道南に初夏の訪れを告げている。

 七飯では雪解け後の畑に保温のためのビニールのトンネルやマルチを設置し、道内でも最も早く露地野菜の栽培を行っている。

 町大川8で露地ダイコン4ヘクタールを作る平野博章さん(59)は、5月25日に収穫を開始。今年は3月上旬の雪で種まきが1週間程度遅れたが、その後の好天で生育は例年よりやや早めだという。長さが約40センチある、すらっと真すっぐ伸びたきれいなダイコンに育った。

 収穫機で丁寧に収穫後、自宅の作業場で水洗い、選別、箱詰めし、現在は日量1000ケース(1ケース10キロ入り)をJA新はこだてに出荷。今年は2Lサイズが中心で、収穫は7月上旬まで続く。 

 平野さんは「今年は長さがあって形もそろっている。春ダイコンは皮が薄いので、皮ごとダイコンおろしにすると栄養もたっぷり」とPR。「肥料や燃料、資材、輸送費などが値上がりしており、消費者に理解して買ってもらえればありがたい」と話す。

 JA新はこだて七飯営農センターによると、町内では約60戸が約80ヘクタールでダイコンを生産。出荷量は4400トンを見込む。道内をはじめ、関東や関西の市場に送り出している。

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