６年ぶり５回目の優勝を決めた新冠町役場の選手たち

【新ひだか】道軟式野球連盟日高支部主催の天皇賜杯第79回全日本軟式野球日高支部大会が１、２の両日、三石緑ヶ丘公園球場で行われ、新冠町役場（新冠）が石井病院（静内）を延長12回タイブレークの末４―３のサヨナラで下し６年ぶり５回目の優勝を果たした。同チームは６月29日から千歳支部（千歳市）で開催される南・北海道大会への出場権を獲得した。

　大会には管内８チームが出場しトーナメント戦で熱戦を繰り広げた。

　２日の決勝は新冠町役場と石井病院の対決。試合は互いに一進一退の攻防を繰り広げた。

　３回表、石井病院は９番河合章裕、１番中田真樹の連打から１死２、３塁の好機に３番大江隆太の内野ゴロの間に１点を先制。３回裏、新冠町役場は３番三間敬介が四球で出塁し得点圏へ進むと５番西野恭平の左前安打で一気に本塁へ生還して同点とした。

　５回裏、新冠町役場は６番中村洋太の右前タイムリーで逆転に成功。食い下がる石井病院は７回表、先頭の６番畦地郷資の左二塁打から１死３塁のチャンスに８番千葉奨の左中前タイムリーで再び同点に。

　その後両チーム無得点のまま試合が進み、延長戦を経て、12回から無死１、２塁で始まるタイブレークに突入。石井病院の攻撃を１点でしのいだ新冠町役場は、12回裏２死２、３塁の土壇場で５番西野が左中前へサヨナラヒットを放ち、二塁走者が生還して試合終了。

　新冠町役場の榊拓己監督（38）は「決勝は１点勝負になると思っていた。コツコツとバントやエンドランを絡めた攻撃や普段練習してきた通りチームで意思疎通が図れた結果。最後に西野選手が左中間へのヒット打ってくれた」と振り返り、「全道大会へ、チームで練習を重ね、日高の代表として一つでも多く勝ちたい」と意気込んだ。西條拓郎主将（37）は「３試合とも高岸投手が粘り強く投げてくれた。全道大会では日高支部代表として恥じないように戦ってきたい。まずは初戦突破が目標」と話した。

　結果は次の通り。

　▽１回戦　様似町役場６―０バトルホークス（浦河）、石井病院（静内）７―０（７回コールド）えりも町役場（えりも）、新冠町役場（新冠）５―２平取球友会、ダンディーズ６―１日高町役場（門別）

　▽準決勝　石井病院８―４様似町役場、新冠町役場５―４ダンディーズ　▽決勝（12回タイブレーク）　

石井病院

００１０００１００００１｜３

００１０１００００００２｜４Ｘ

新冠町役場

（石）前川幹貴、畦地郷資―千葉奨

（新）高岸平―小林翼