ヤマベ稚魚千匹を放流 明和渓流会アクマップ川上流に【新冠】
【新冠】町内明和で活動する「明和渓流会」(長沼幸一会長、会員7人)は5月25日、平取町振内から取り寄せたヤマベ稚魚千匹(約8㌢)の放流を、大人10人と子供2人が参加してアクマップ川上流(4カ所)で行った。今年で31回目の放流事業。
同渓流会は、1991年(平成3年)に明和地区の釣り愛好家6人で設立。同年5月にアクマップ川の上流にヤマベの稚魚5千匹を放流し、多くの牧場や建設会社の協力や寄付により、7月にはヤマベ釣り大会を企画。子供たちや自治会の高齢者、一般も参加して釣りを楽しんだ。
その後、旧明和小の児童たちと一緒に毎年、渓流へのヤマベ放流事業を実施して保存活動に努めてきた。2008年に旧明和小が旧朝日小に統合され、地域と子どもたちとの釣り大会は中止となったが、会員による稚魚の放流事業は続いている。
開会で長沼会長(89)は「毎年、稚魚を放流することで、ヤマベや自然環境を守ってきた。会員数の減少もあるが、これからも活動を継続していきたい」と話した。
放流に参加した長浜謙太郎さんの長男の優芯さん(新冠小4年)と荘志さん(同1年)は「ヤマベが元気よく、ピチピチ跳ねて川に飛び出していったので楽しかった。魚も喜んでいるみたいで、川で大きく育ってほしい」と笑顔で話した。
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