レーンコンディションのつかみ方などプロならではの技術を教える山本プロ（右）

　日本プロボウリング協会（ＪＰＢＡ）のトップボウラーを招いた特別指導会が５月３０日、函館市梁川町のボウル・サンシャイン函館で開かれた。年齢や障害の有無を問わず約４０人が参加し、投球の基本や心構え、楽しさを学んだ。

　ＮＰＯ法人函館市スポーツ協会の特別支援事業として、北海道ボウリング連盟函館支部などによる実行委が主催。ＪＰＢＡの公認インストラクターは、理事で優勝回数２０回を誇る山本勲プロのほか、山下昌吾プロ、相沢英昭プロの３人が来場した。

　始めにプロが各レーンを回る技術指導を行った。現代のボウリングはボールの曲がりが大きいことで、レーン幅の使い方や、塗ってある油の状態を見極めるこつのほか、投球フォームではボールをリリースした後の腕の振り方でコントロールが左右されることを話した。またミスがあっても気持ちを上向きにすることも説いた。

　続いてプロが１ゲームごとにレーンを移動する３ゲームのチャレンジマッチを行い、参加者は百戦錬磨の投球術に見入りながら投球し、教わったことを反復していた。参加者は「投げやすくなった」「プロのボールは回転が違う。ミスをしない投げ方は見て勉強になった」などと話していた。

　山本プロは「地域のジュニア世代の育成が大切で、このように子どもたちに触れ合えるのは自分たちにとっても幸せな時間」、同支部の高橋俊幸支部長は「プロが一生懸命になり、参加者に合った内容を的確に教えてくれた。ボウリングは年齢や傷害の垣根がなく一緒に楽しめるので、またこのような機会があれば」と話していた。