キッチンカフェMay.t 7月中旬まで提供
キッチンカフェMay.t(登別市中央町、真鍋敦行オーナーシェフ)は、5月から市内の鮮魚店、パン店とコラボレーションした「濃厚甘海老バーガー」(税込1200円)の提供を開始した。登別産ナンバンエビを約20匹使用したぜいたくな味わいながら、環境にも配慮するなど、こだわりの詰まったハンバーガーが好評を得ている。
新メニューはまるひろ伊藤水産(千歳町)のナンバンエビ、パン工房Run(若山町)のバンズを使用。ナンバンエビとアボカドをバターソテーにし、春キャベツ、トマトとピクルスのマリネ、特製のアメリカンソースなどをバンズに挟んだ彩り豊かなバーガー。
かぶりつくと口いっぱいにエビの風味が広がる。客からは「食べたことがない味」「バンズだけでも違う」と好評。まるひろ伊藤水産の伊藤裕行店主(48)も「斬新でおいしかった」と絶賛している。
元ホテル副料理長の真鍋さん(56)はエビをまるごと使うことにこだわり、エビの頭はアメリカンソースの材料、殻は粉末状にしてバンズに練り込んだ。そこにRun特製のエビ塩をまぶすなど、「それぞれの店が専門知識を生かしたハンバーガー」となっている。
調理方法にも工夫を凝らし、「食感がよく、甘みが深い」(真鍋さん)登別産ナンバンエビを、フライパンで熱する過程で、上の方はあえて生っぽくねっとりとした味わい、下の方はしっかりと火を通し、「甘さとうま味の相乗効果」を引き出している。
他店とコラボした商品は初めて。真鍋さんは3月に伊藤さんから旬のナンバンエビを活用した商品が作れないか相談を受け、ハンバーガーにすることを思いついた。「互いにセッションをしているような感じで楽しかった。技術的にも知識的にも向上することができた」と振り返る。
同店の看板商品は、のぼりべつ豚を使った「登別ブラックカレーラーメン」。真鍋さんは「登別の特産品をもっと増やしたい」と今後も新メニュー開発に意欲を見せている。
濃厚甘海老バーガーは7月中旬までの期間限定で提供する。
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